聞こえのケアは“脳”のケア──補聴器が認知症予防に果たす本当の役割

「最近、話しかけても返事がない」「テレビの音が大きすぎる」──それ、聞こえだけの問題だと思っていませんか?
実は、難聴は認知症の大きなリスク因子とされています。この記事では、国内外の医療機関や専門家が指摘する「聞こえと認知機能の関係」、そして桑名市の認定補聴器専門店「補聴器の新光堂」が取り組む脳と耳を守る補聴器支援についてご紹介します。
愛知医科大学 内田育恵先生監修『聞こえにくいをそのままにしない』を引用
難聴は“音の問題”だけではない
日本では65歳以上の約半数が何らかの難聴を抱えているとされます 。
しかし、ここで重要なのは**「聞こえないこと」が「考えられなくなる」ことにつながる**という点です。
難聴と認知症の関連(医学的な根拠):
- 難聴のある高齢者は、認知症発症リスクが最大1.9倍になるとの報告も
- 会話や環境音による脳の刺激が減少すると、脳のネットワーク活動が低下する
- その結果、社会的孤立・うつ状態・認知機能の低下につながる
名古屋第一日赤病院の耳鼻科・柘植勇人医師も、フォーラムにて「補聴器は認知機能を守る大事な介入手段」と明言しています 。
なぜ補聴器が“脳の予防”になるのか?
補聴器の役割は単に「音を大きくすること」ではありません。
大切なのは、言葉を“理解できる”状態にまで脳を慣らすこと。
ここで鍵となるのが【語音明瞭度】という概念です 。
語音明瞭度とは?
「聞こえた音が、どれだけ正確に“意味”として理解できているか」の指標です。
たとえば同じ聴力でも、語音明瞭度が高い人は補聴器の効果を実感しやすく、低い人はより慎重な調整が必要で、それでも言葉の内容を理解するのが容易ではない場合があります。
つまり、補聴器で“言葉の再学習”ができれば、脳の処理力が刺激され、認知症のリスクを抑えられる可能性があるのです。
新光堂の「脳と耳をつなぐプログラム」
桑名市の「補聴器の新光堂」では、聞こえのトレーニングを体系化した
**「きこえリフレッシュプログラム」**を提供しています 。
プログラムの特徴:
- 段階的な音慣れ(小さな音から脳に慣らす)
- 毎日の使用で脳を活性化し、脳のリハビリに合わせて音の調整をする
- 効果測定で達成感を育む
- 目標達成時には「達成証書」を授与
一人ひとりの語音明瞭度と生活環境に応じて、オーダーメイドで調整・サポート。
医師との連携も強み
補聴器は医療機器です。新光堂では耳鼻咽喉科医と連携し、必要な場合は診療情報提供書に基づいてフィッティングを進めています 。
初回相談時には、以下のような項目を確認します:
- 耳疾患の有無
- 聴力・語音明瞭度の測定
- 脳の処理力に合わせた音量設定
- 使用状況や心理的ハードル
まとめ:認知症の「予防」は、聞こえから始まる
- 難聴は認知症リスクの“入口”になり得る
- 補聴器は、正しく使えば「脳を守る道具」になる
- 聞こえの支援は、本人だけでなく家族全体の安心にもつながる
- 聞こえることによりコミュニケーションの向上、社会との交流・参加
難聴はご家族の方と一緒に向き合うことが大切です
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