耳鳴りに悩む高齢者へ：補聴器で快適な生活を取り戻したA様の体験談

A様（85歳）は、1年ほど前から耳鳴りに悩んでいました。特に夜間に耳鳴りが大きくなり、不眠に苦しむ日々。日中は家族がやや大きな声で話してくれるため、そこまで聞こえに困ることはなかったものの、病院やマスク越しの会話は聞き取りにくい状況でした。

2件の耳鼻科を受診し、薬を試したものの改善は見られず、2件目の耳鼻科で初めて補聴器の試聴を勧められました。補聴器が耳鳴りの軽減に効果的であると聞き、「本当に効くのか？」と半信半疑の中、試してみることに。

とても小柄で耳も小さく、手先もやや不自由なため、試聴貸出しで選んだのは小型で扱いやすいスタンダードなオーテイコンの耳掛け型充電補聴器ジルコン２。充電もしやすいと複数試して一緒に選びました。

1日5～6時間の装用を目標に使用開始。

1日目から5時間、2日目には朝から入浴時まで着用。違和感も少なく、テレビや会話の聞き取りも改善。さらに、補聴器を着けていると耳鳴りが軽減し、3日目からは夜も静かに眠れるようになりました。

耳栓の外れやすさが唯一の課題だったため、オーダーメイドのイヤモールドの作成を提案。最終的に補聴器の効果を実感し試聴器と同じ補聴器で購入を決断されました。

耳鳴りは、周囲の音が少ないときに特に気になりやすいもの。補聴器を装用することで環境音を取り入れ、耳鳴りを意識しにくくする効果が期待されます。

耳鳴りに悩む方にとって補聴器は有効な選択肢の一つです。「耳鳴りが静かになれば嬉しい」と考えている方は、一度補聴器を試してみてください。

桑名市　補聴器の新光堂　認定補聴器技能者　吉原育代