補聴器をつけると言葉がぼやけて聞きにくくなるお客様
相談内容
耳鼻科の先生からのご相談:
1年くらい前に聴力低下を自覚し、特に多数での会話に困り、眼鏡店で補聴器を購入したが、雑音は気になるし補聴効果が得られないため補聴器は使用していないとのことです。再調整が出来れば使用できるようにお願いします。
お客様詳細
年齢: 82歳
性別: 女性
補聴器歴: ほぼ0年 (シグニア オーダーメイド InsioNx ITC両耳)
購入後最初は何度か調整をしてもらったが、つけるとこもり感があり、雑音が大きく、会話はボアンとはっきりしない。
右は特に響くので、ほとんど使っていない。つけないで大きな声で話してもらうほうが聞きやすい。
提案内容(調整・メンテナンス)
聴力は耳鼻科さんでのデータがありましたが、語音明瞭度の測定し、
左は聴こえの変動はあるかもしれませんが、最高明瞭度はこの日は75%、右は60%でした。
実際今の補聴器でどのくらいの聴こえているのかを測定しました。
補聴器をつけての効果が60dB(普通の声)、70dB(少し大きい声)でどちらも55%。ちょっと聞こえにくさを感じるかも知れませんね。
補聴器をつけたくなかった理由の『こもり感、雑音、言葉がはっきりしない』を調整で何とかしなければなりません。
オーダーメイドの補聴器の為、耳型の形状は変えずに調整でこもり感、言葉をすっきり、はっきりするように。
調整には、どのくらいの大きさの音からどれだけの比率で大きくしたり、抑えたりするというような事が大切な点で、
各メーカーで微調整が出来るようになっているので、少し弱めることですっきりしたり、低音域も少し下げることでこもり感が軽減することが多いです。
小さい音が聞こえやすくなっていると雑音(生活音)がざわざわ感じるので抑えました。
ただし、使っていなかった為、最初は弱めの音、柔らかめの音から少しずつ、耳と脳を慣らして、何回かに分けて少しずつ調整をしていきます。
お客様の反応
まだ弱めの音でしたが、
「前よりも聞こえがはっきりした。補聴器を買い替えなければならないと思っていたが、高額なので調整で使えるようになるならとても嬉しい。」
とのことでした。
毎日必ず少しでもいいので使ってください。出来れば少しずつ使う時間を長くしてくださいとお伝えしました。
次回は1週間後に様子を伺います。
『最初は良く聞こえたが、最近慣れてきたのかもう少し聞こえるようにしたい』という言葉がきこえたら、脳が『音を上げてもいいですよ』という合図です。
この言葉が聞けるのと、補聴器をつけてどのくらい聴こえるようになるのかが楽しみです!
桑名市 補聴器の新光堂 認定補聴器技能者 吉原