「買います」と言われても、あえて販売をお断りした理由。【90万円の失敗談を超えて】
「補聴器屋さんに行くと、すぐに高いものを売りつけられるんじゃないか…」
そんな風に警戒して、なかなか相談への一歩が踏み出せない方はいらっしゃいませんか?
実は、私たち補聴器の新光堂では、お客様から「よく聞こえるようになったから、これと同じものを買います」と言われても、その場での販売をお断りすることがあります。
「えっ、売らないの?」と思われるかもしれませんが、これには大切な理由があるのです。
本日は、ある町内会役員のお客様とのエピソードをご紹介します。

「90万円もしたのに使えない」という悪評の正体
今回ご来店いただいたお客様は、町内会の役員を務める男性です。
会議などで聞き取りにくさを感じていたものの、なかなか補聴器を試す気になれなかったそうです。
その最大の理由は、「職場の社長さんが90万円もする補聴器を買ったのに、結局使えなかった」という話を聞いていたから。
「高いだけで、雑音がうるさくてダメだ」という噂を聞けば、誰だって「自分も失敗するんじゃないか」と怖くなりますよね。
しかし、聴力を測定してみると「言葉の聞き取り(語音明瞭度)」が60%くらいまで低下しており、まさに「今すぐ」対策が必要な状態でした。
そこで、目立ちにくい「RICタイプ」の補聴器を、最初は少し弱めの音設定にして、お貸出しすることになりました。
「買います」に対する、私たちの答え
最初はお皿のあたる音や水の音が気になったそうですが、徐々に慣れていただき、町内の会議につけて行かれました。
すると、「会議の内容が今までより良く分かって助かった!」と、劇的な変化を実感。
2週間後の調整時には、「こんなに良く聞こえるなら、プライドなんて気にせずもっと早く着ければよかった」と仰り、こう続けられました。
「みんなが言うような雑音もないし、よく聞こえる。これと同じものを購入したい」
ご満足いただけたことは、私たちにとっても一番の喜びです。
しかし、私はあえてこうお伝えしました。
「いえ、まだ早いです。今は購入しないでください」
なぜなら、まだ試聴を始めて2週間だからです。
補聴器のリハビリは、最低でも3ヶ月は必要です。静かな会議室だけでなく、騒がしい場所や、体調が優れない日など、あらゆる場面で本当に「使える」かを確認してからでなければ、後悔する可能性があるからです。
「せっかく3ヶ月の貸し出し期間があるのですから、もっと使って、本当に納得してから機種を決めましょう」
そうお伝えし、今回は購入を見送っていただきました。
90万円の補聴器が「失敗」に終わるのは、この「納得するまでの確認期間」が足りないことが原因の一つだと私たちは考えています。
まずは「失敗しない」ためのご相談を
補聴器の新光堂では、いきなり販売することは絶対にありません。
ご本人様はもちろん、ご家族様もご一緒に、まずはじっくりとお話を聞かせてください。
「本当に聞こえるようになるの?」
「無駄なお金を使いたくない」
そんな不安をお持ちの方こそ、ぜひ一度お電話ください。
ご家族からの代理相談も大歓迎です。

