「語音明瞭度ってなに?補聴器の“聞こえる”と“わかる”
導入部分(イントロダクション)
本記事は、補聴器を着けても「音は聞こえるのに、言葉がはっきりしない」と感じる方の多くに関係する『語音明瞭度』について、2021年と2024年に公開された2つのブログの内容を統合し、さらに補足してご紹介するものです。語音明瞭度を理解することで、補聴器の効果や自分の聞こえ方に対する納得感が得られやすくなります。
「語音明瞭度」とは?
補聴器を使って「音は聞こえるのに、内容がわからない」と感じる方は少なくありません。その理由のひとつが語音明瞭度です。
語音明瞭度とは、耳に入った音がどれだけ正確に“言葉”として理解できているかを示す指標です。
たとえば、「ア・キ・シ・タ」など単音を聞いて、どれだけ正確に言い当てられるかを測るテスト(語音テスト)を通じて数値化されます。
聴力と語音明瞭度は別モノ?
多くの方が「聴力=聞こえの良し悪し」と思っていますが、それは一部に過ぎません。
- 聴力検査(純音聴力検査)は、「どれくらいの小さな音が聞こえるか」を測定。
- 一方、語音明瞭度は「音が聞こえたあと、それが何の言葉かを理解できるか」を測ります。
つまり、「聞こえる」と「わかる」は別の能力なのです。
補聴器と語音明瞭度の関係
図の例(※画像は以下URLにて閲覧可能)
この表を見ると、右耳では音の大きさが60dB(普通の会話)では30%しか聞き取れなかったのに、90dBまで上げると90%まで理解度が上がっています。
一方で、左耳は100dBまで音量を上げても50%しか理解できません。
これは、耳に入ってくる音量を大きくしても、“言葉としての理解力”が左右で違うことを示しています。
なぜ語音明瞭度が重要なのか?
補聴器の選定や調整に必要不可欠
語音明瞭度が低い場合、どれだけ高性能な補聴器でも「言葉の明瞭さ」が限界になる可能性があります。だからこそ、最初の測定とカウンセリングが重要です。補聴器装用の“効果の期待値”を知るために
「補聴器を使えば100%聞こえるようになる」と誤解している方も多いですが、語音明瞭度の値によって、補聴器でどこまで改善可能かが予測できるのです。
補聴器の新光堂では
補聴器の新光堂では、初回測定の際に【語音明瞭度測定】を標準で実施し、お客様ご自身の理解度に応じた補聴器選び・調整を行っています。
さらに、「きこえリフレッシュプログラム」によって、段階的な調整とリハビリを行い、少しずつ“聞こえから理解へ”を育てる取り組みも行っております。
まとめ
- 「音は聞こえるのに言葉がわからない」と感じる方は、語音明瞭度が関係している可能性があります。
- 語音明瞭度は、補聴器の選定・効果測定の重要な指標です。
- 自分の語音明瞭度を知ることは、補聴器選びの第一歩です。
関連リンク
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