「聞こえているのに、言葉がわからない…」――語音明瞭度の低下を防ぐために補聴器を毎日使うべき理由
本記事は、あるお客様の体験をもとに、「語音明瞭度(言葉の聞き取り力)」が補聴器を使わないことでどのように衰えてしまうか、そして補聴器を継続的に使用することがなぜ重要なのかをお伝えするために作成されました。
お客様の症状と背景
最初は補聴器をつけると「キンキンする」「自分の声がうるさい」と感じ、音量を下げながら慣らしていきました。脳のトレーニングを行いながら使い続けるうちに「最近は言葉がもう少しはっきり聞こえないかな」と感じるようになり、少しずつ聴力に合わせて音を上げ調整を繰り返し「とてもクリアで綺麗に聞こえるようになったと」しばらくはお掃除のみの来店で満足してもらえていました。
その後、8か月ぶりに来店された際には「前ほど聞こえない」「テレビのセリフが聞き取りにくい」「耳鼻科でも聴力が下がったと言われた」と不安を訴えられました。入院などで使っていなかったとのことでした。
調整と語音明瞭度の変化
当初は最高語音明瞭度が両耳80%あり、日常会話に問題がなかったお客様。しかし、久しぶりの測定では語音明瞭度が50%に低下していました。音自体は補聴器で十分に入っていても、言葉がはっきり理解できない――これが「語音明瞭度の低下」です。
この変化の主な原因は、「補聴器を使用しない期間が長かったこと」によるものでした。

なぜ語音明瞭度は低下するのか?
語音明瞭度は、耳に入ってきた音を“言葉として理解する力”のことです。これは脳の働きと深く関係しています。
まるで筋肉と同じように、「使わなければ衰える」性質を持っているのです。
つまり、補聴器を使わずに「聞こえない生活」を続けてしまうと、音を聞いても意味として捉える能力が落ちてしまうのです。
補聴器の調整で聴き取りの改善が期待できる
今回のお客様には、「出力制限を調整」「コンプレッションを緩め」「高音域を追加」など、きこえに合わせた調整を行いました。
語音明瞭度は一度下がるとなかなか元には戻りませんが、静かな場所での会話では以前よりもはっきり聞き取れるようになりました。
さらに、【きこえリフレッシュプログラム】を活用し、毎日終日補聴器を使って脳に音を届け続けるようご案内しました。
まとめ:語音明瞭度を守るために
音が大きくても「言葉がわからない」と感じる原因は、補聴器の機能ではなく、「語音明瞭度の低下」にあるかもしれません。これは、使わないことで進行してしまいます。
補聴器は、単に音を大きくする道具ではなく、「聞く力=脳の働き」を育てるリハビリ機器です。
聞き取りの力を保つために、補聴器は毎日使うことが重要なのです。
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