【続編】3か月間の貸し出しから、オーダーメイド耳栓装用後の効果測定まで
~“諦めていた聞こえ”が、確かな手応えに変わった瞬間~
前回の記事では、補聴器を3か月間じっくりと試していただいた方の「日常の変化」や「ご家族の声」をご紹介しました。
今回は、その方が補聴器をご購入され、オーダーメイドの耳栓(モールド)を作成。さらに、購入後の初回点検で行った効果測定の結果についてご報告します。
■ 1回目の点検で実感された“変化”
購入後、初めての点検では…
- モールドの違和感や痛みなし
- 装着がスムーズで外れにくい
- 聞こえの感度も良好
さらに奥様からも、「今までテレビの音が大きすぎると言っていたのに、もう少し大きくしてほしいと感じるようになった」と驚きの声。
「これくらい聞こえていれば充分」とご本人も満足されたご様子でした。
■ 効果測定でわかった“本当の聞こえ”

ご本人は、もともと**最高語音明瞭度(ことばの聞き取り能力)**が
右55%、左70% と、少し不安のある状態でした。
ですが、補聴器を1週間に1回のペースでしっかりと装用し、脳のトレーニングと調整をコツコツと続けた結果――
なんと、購入後の補聴器を着けての効果測定では、
補聴器を着けて60dBで、100%の語音明瞭度!
さらに、「8030運動」で推奨されている30dBのささやき声でも、半分以上の聞き取りに成功。

「ことばの聞き取りは諦めていた」とおっしゃっていたご本人が、「こんなに聞こえていたのか!」と数値を見て驚かれました。聞こえの見える化は、ご本人の安心にもつながります。
■ 3か月間の試聴があったからこそ
奥様も「諦めないで良かった」と語ってくださり、3か月の試聴期間が本当に意味のあるものだったと実感されています。
「2週間の貸出では分からなかったと思う」とおっしゃる通り、時間をかけて慣れていくことの大切さを改めて感じさせていただきました。
■ 補聴器は“道具”ではなく、“人生のパートナー”

補聴器の調整は一回で終わりではありません。お一人おひとりの聞こえ方に寄り添い、根気よく調整を重ねていくことで、初めて“自分の補聴器”になっていきます。
これからも定期的に調整をして更に聞こえをレベルアップしていきます。
補聴器の新光堂では、じっくりと時間をかけた試聴と、納得のいくオーダーメイド調整を大切にしています。
「補聴器って、こんなに変わるんですね」
そんな声を、これからも大切に受け止めていきたいと思います。
桑名市 補聴器の新光堂 認定補聴器技能者 吉原育代