効果測定は「補聴器を使いこなすための第一歩」
補聴器は、買って耳につければそれで完了──ではありません。
実はそこからが、本当の「きこえの改善」のスタートなのです。
なぜ“効果測定”が欠かせないのか?
補聴器は「音を大きくする機械」ですが、
その音が“正しく聞こえているか”は、本人の耳と脳の状態によって違います。
たとえば、音が入っていても…
- 言葉として理解できていない
- 騒がしい場所では聞き取りが難しい
- 特定の声(高い声・低い声)だけが聞き取りづらい
こうした“ズレ”は、見た目では分からないため、本人も家族も気づきにくいのです。
このズレを見つけ、補聴器の効果を客観的に把握するための方法──
それが「効果測定」です。
効果測定で得られる“3つの気づき”
1.
ご本人が「本当に聞こえているか」を自覚できる
補聴器をつけていても、「なんとなく聞こえてる気がする」という感覚だけでは不十分です。
効果測定では、語音明瞭度(ことばの聞き取り能力)を具体的な数値で確認できるため、
「あ、こんなに聞き取りにくかったんだ」
「だから会話がかみ合っていなかったのか」
と、ご本人自身が「聞こえの現状」に納得しやすくなります。
補聴器を着けたら着けてない時に比べて、周波数ごとの聞こえがしっかり上がっているか

2.
ご家族が“変化”に納得しやすくなる
多くのご家族は、
「補聴器をつけているのに、なんで聞き返すの?」と感じています。
でも、効果測定によって「聞こえている音」と「理解できる言葉」に差があるとわかれば、
ご家族もそのギャップに納得でき、イライラや不安が減ります。
「なるほど、補聴器をつけたからってすぐには会話がスムーズになるわけじゃないんだね」
「じゃあ、もっとゆっくり話してみようか」
と、ご家族の協力体制が自然に整ってくるのです。
3.
不要な誤解やストレスを防げる
「聞こえているフリしてるの?」
「本当は聞こえていないんじゃないの?」
そんな誤解が、補聴器ユーザーのストレスになっているケースも少なくありません。
効果測定で得られるデータは、
ご本人・ご家族・補聴器技術者の**“共通の理解”**を作る手がかり。
見えない“聞こえ”を“見える化”することで、
誤解をなくし、会話に前向きな空気を取り戻すことができます。
補聴器から音はしっかり入っているものの、の言葉の理解が追いついていないのでは?
実際補聴器を着けて言葉の聞き取りがどのくらい聞き取れているかを測ります。
普通の声の大きさ(60dB)でその人の最高明瞭度に近い言葉の聞き取りができているかどうか

このように、「聞こえているかどうか」は感覚だけでは判断できません。
つまり…効果測定は、補聴器の価値を“最大化”する鍵
補聴器は「買って終わり」ではありません。
正しく調整し、現在の“聞こえの状態”を把握しながら使いこなしていくことで、
はじめてその価値が発揮されるのです。
「補聴器の効果が実感できない」
「会話が前よりスムーズにならない」
「家族とすれ違ってばかり…」
──そんなときこそ、ぜひ一度「効果測定」を受けてみてください。
その一歩が、「もっと聞こえる日常」へのスタートになるはずです。
桑名市 補聴器の新光堂 認定補聴器技能者 吉原育代