補聴器で得た新たな世界:A様の奮闘記

相談内容

10年間、自身の聞き取りにくさに気づきながらも我慢してきたA様。人との会話の聞き取りが難しく、特に複数人での会話では内容が理解できない場面が多い状況でした。補聴器の存在は知っていたものの、まだ抵抗があり一歩を踏み出せませんでした。しかし、家族や知人との大切な時間をもう一度楽しむため、「補聴器の新光堂」を訪れることに。

お客様詳細

  • 年齢: 70代
  • 性別: 男性
  • 補聴器歴: 初めて
  • 中等度の難聴 しかし語音最高明瞭度が、80dBの大きさで左が45%、右が35%と低下している
  • 長年ご奥様の通訳に頼って会話を理解する日々を過ごしていました。テレビも常に字幕を読んで観ていました。
  • 家ではなんとか対応できても、騒がしい所の会話や複数人での話し合いでは聞き取れないことが多く、落胆する日々を過ごしていました。

見た目を重視されていたA様には、目立たないオーティコンのRICタイプの補聴器を提案しました。このモデルは、クリアな音質と細かい調整が可能で、耳栓も大きさや形で微調整が出来る、初心者にも適したデザインです。

初めのうちは補聴器を装着すると、生活音の違和感を感じる場面もありましたが、脳のリハビリを通じて徐々に使用時間を増やし慣れていきました。特に、騒がしい環境での使用を想定して微調整を繰り返しました。

お客様の反応

定期メンテナンスでは毎回、「前よりはよく聞こえるようになったが、もっとクリアに聞き取れるようになりたい」と言われます。

明瞭度が低く、高音が低下しているA様は言葉の鮮明さが弱く感じている傾向にあります。

そして課題は騒がしい場所での会話の聞き取り。家ではなんとか対応できても、外食中の知人との会話や複数人での話し合いでは聞き取れないことが多く、落胆する日々を過ごしていました。

そこで 

  ・テレビを観るときはニュースだけでも字幕なしで集中して耳で聞き取る訓練

  ・毎日12時間以上補聴器を着けること

  ・新聞や本などを数分で良いので声を出して音読する

奥様も協力して頂き取り組んで頂きました。調整も毎回高音を少しづつ足したり、雑音抑制や出力制限を可能な限り緩めたりしました。

その結果、外食中の会話はまだ課題が残るものの、日常生活での聞き取りは大きく改善。

「以前はトンチンカンな回答が返ってきた会話もスムーズになり楽になった」と奥様も満足されています。

補聴器を着け始めてから約2年、「きこえリフレッシュプログラム」も無事達成し、達成証書をお渡しすることが出来てとても嬉しく思っています。

補聴器は、家族や友人との大切な時間を取り戻すための強力なサポートツールです。A様のように、初めての一歩で生活が大きく変わる可能性があります。ぜひお気軽にご相談ください。

桑名市 補聴器の新光堂 認定補聴器技能者 吉原育代